説明
グレゴリ青山 著
2003年5月20日発売
【グ印亜細亜商會 / 目次】
第1章 道楽の亜細亜
六〇年代のアジアもっこりヘア … 14
夢の客船 … 22
カモメカメラ … 28
インド人の印象 … 32
氷 中 毒 者 … 38
三色ドリアン … 42
ソースおでん … 48
羅漢貌の人々 … 54
第2章 歌声の亜細亜
上海に唄えば … 60
アメリカの上海ソングとある日本人歌手 … 62
上海・香港の上海ソング … 68
日本の上海ソング … 74
インドの上海ソング … 82
国際性を持つ鼻歌 … 88
第3章 映画の亜細亜
知られざるミャンマー映画 … 98
ベトナムの映画館で … 102
謎のタイ映画ポスター写真 … 106
名もなき俳優たちのドラマ … 110
幻のハリウッド映画 … 114
妄想パスポートで行く日本映画 … 120
第4章 幻町の亜細亜
探偵小説の似合う街 … 134
「裏街の怪老窟」に続く道 … 146
プラチュアプキリカーンの月光浴 … 150
電信柱の画家の街 … 152
理想の旅人 … 176
*道楽の亜細亜
アジアというところは、行ったら行ったで楽しいし、戻ってから、行った国を望遠鏡で眺め返してみることも、また楽しいです。逆に、アジアに行って日本というアジアの国を眺め返すのも、また面白いです。そんな亜細亜のひそかな道楽世界へと貴方をご案内いたします。
*歌声の亜細亜
世界には歌のない国などどこにもない、と考えると、その知らない歌の無限の数に呆然となってしまいます。言葉の違いを越えて、異国の人間を虜にしてしまう歌声。国境を越えて歌になってしまう都市。越境する知られざる亜細亜の歌声の世界へと、貴方をご案内いたします。
*映画の亜細亜
旅の途中と映画館の暗闇の中の時間は、日常の時間とは少しズレている感じがします。ただでさえ時間のズレた旅の途中に、映画館の暗闇に入れば、二重三重にズレた奇妙な時間が味わえます。そんな日常の外にある亜細亜の時間へと、貴方をご案内いたします。
*幻町の亜細亜
幻町という言葉は、中井英夫のエッセイの中で見つけました。失われた時間の中にある町ほど、魅力的な場所はありません。陽光が似合う町の画家と、月光が似合う町の画家。時代に翻弄された、二人の画家がいた亜細亜の幻町へと、貴方をご案内いたします。
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