説明
旅行人編集部 著
1996年7月1日 初版発行
1998年7月1日 改訂版発行
チベットを旅するために
チベット文化圏とは?
ふつう「チベット」と言った場合、中華人民共和国チベット自治区を指す。聖都ラサや、憧れのカイラス山もそこにある。しかし、その周辺の広い範囲が、チ ベット情緒あふれる「チベット文化圏」である(右ページ地図参照)。この頁では主に中国内チベットでの事情を主にとりあげる。他地域についての詳細は、そ れぞれの情報ページを参照していただきたい。
チベットの旅行情報は流動的で、「チベットは、自由に旅できるのか?」と聞かれても、「たぶん大丈夫」としか答えられない。「チベット自治区に入るために は中国のビザ以外に許可証が必要」というのは本当だし、「外国人個人旅行者が行ってはいけないところが多い」というのも本当だ。しかし、現地に行ってみれ ば、多少のカラクリはあるものの、なんらかの方法で個人で自由に行ける場合が多いというのもまた事実であり、実際ここ数年、多くの旅行者がそうしてチベッ トの旅を楽しんできたのだ。
とりあえずチベットは思ったより自由に旅できる所なのだという気分になったところで、チベットへの道をスタート!
チベットの都ラサをめざすには、中国四川省成都、青海省西寧、ネパールのカトマンドゥを起点にするのが一般的だ。
(1)四川省成都→ラサ(空路)
四川省成都からはラサまで毎日直行便が飛んでいる。成都の旅行代理店を通せばチケットがすぐ買える。わずか2時間でラサに着くから楽。また重慶からも週2本ある。→p.243
(2)青海省西寧→ゴルムド→ラサ(陸路)
青海省西寧から青蔵公路を、西寧→ゴルムド→ラサとバスを乗り継いで最低2泊3日のハードな鉄道とバスの旅。陸路にこだわるバックパッカーの定番。→p.220
(3)カトマンドゥ→ラサ(空路)
ネパールのカトマンドゥからはラサ行きフライトが週2便(4~11月)。ヒマラヤを越えてマウンテンフライト気分でのラサ入り(ただし個人ではビザが取れず、チケットも買えない)。→p.328
(4)カトマンドゥ→ダム→ラサ(陸路)
同じくカトマンドゥからラサまで陸路で中尼公路を走破するのもポピュラーなコース。シガツェやギャンツェなどの見どころに寄りながら5日~1週間かけて チベット高原を突っ走る。ただし、ネパール→チベット(中国)の国境は、個人の場合越えられないケースが多いので注意。→p.328
以上は合法的なルートだが、他にも次のようなコースもある。これらのコースではバスはほとんどないので、輸送トラックのヒッチが中心となる。
*四川省成都から東チベットのチャムド経由(川蔵公路北路)→p.244
*四川省成都から八一経由(川蔵公路南路)→p.244
*雲南省昆明から八一経由(蔵公路)→p.272
*カシュガルからカイラス経由→p.168
さらにカルトな(?)コースについては各地域のページでこっそり紹介する。インド・ブータン・ネパールについてもそれぞれのページ参照。
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●旅行者の間で既に評価の高かった初版をさらに改訂され、より分かりやすく、情報量も増え、読んでいると心は一気にあの荒れた大地、山々、青い空へと飛んでいきます。◆M・T/33歳
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●「手に取るときは覚悟をしろ!」と言っているような迫力の本です。(M・Y/練馬区)